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【LiveMeeting】 Windows Server 2003 R2 編 終わりました

まだ録画はWebに上がっていないようですけど、なんとか終了しました。

mstep Live! というブランドでこのシリーズを実施していますが、インフラとしてはLive Meetingを使用しています。今回はPDFで資料をダウンロードする機能が動かなかったお客様、音声が聞けなかったお客様がそれぞれ数名いらっしゃったということで原因の究明と実施段取りのチェックをスタッフ一同再チェックをします。いずれ録画の方からも入手可能だと思います。気持ちよく受講できなかった方、本当にすみませんでした。

ちなみにどんなところでしゃべっていたかというとモニターが三つ並んでいるところに私+3人で色々な対応をしていました。講師としては妙な気持ちでラジオ放送のブースのような感じで壇上に上がるセミナーとはまた違った緊張感でした。

Windows Server 全般ということだと本当に幅が広いのでどこに焦点を置くか、実は結構悩みました。逆にWindows Serverって本当に多機能だなぁって改めて思った次第です。まあ結局、皆さんのお役に立つ情報というのはなんだろうというところに視点を置きました。R2の位置づけ、管理方法色々(GUI・スクリプト・コマンド・PowerShell)、OS機能用のMOM管理パック、使えそうなコマンドやツール類 という流れでお話しました。まだまだ入り口で、実はそれぞれ一つのセッションを組めるなあと思ったくらいの範囲をやりました。

基本的な思想としては 「現場にはスキルレベルの違いはあれど必ずいる運用スーパーマンの人にもう少し自動化を頑張ってもらってそれを以って引き継ぎをしやすくする、それによってもっとチーム全体のスキルを上げるあるいは運用の透明性をあげる」 というのを頭に置いて話しました。それともう一つ、今まで自動化がしにくいと言われていたマイクロソフト製品の大きな方向性の話もしています。

代表的なのがWindows PowerShellの登場とその狙いです。PowerShellエンジンの上に各開発チームが管理用の関数群を用意する、その関数群を使ってGUIもコマンドも開発する。この形をとることでインタラクティブにどんどんシェルの中でコマンドを打つことで実は連続動作を探り当てることができる。その上、GUIをすべてに用意しないでも実は管理機能は全部揃っていることになるのでGUIがあった方がいいところに開発チームも集中でき、その機能の品質レベルを向上するという具合にできるわけでMSにとってもメリットは大きい仕組みになっています。セミナーでも言いましたけどPowerShellについては是非田辺のブログへお越しくださいませ。多分 ウェブキャストもいずれやるんじゃないかなと思っています。

英語であればここ↓を見ていただくと予定されています。
https://www.microsoft.com/technet/scriptcenter/webcasts/ps.mspx

MOMについては管理パックというものが万能ではないが、閾値や監視項目についてのノウハウ、よく実施する管理タスクが一つの窓(オペレーターコンソール)の中で実施できるように工夫されている点などをお話しました。それと、複雑な今のマルチベンダー環境において特有の環境での事象解決ナレッジは組織ナレッジとして蓄積すべきでその機能がある点もお話しました。元々サポートの部門にいた私としてはここが実は運用スーパーマンの工数を下げ、同じ調査工数の繰り返し発生させないで運用にかかっている真のワークロードをはっきりさせるポイントだと思っていますので是非活用いただきたいと思っています。独自のプログラムとDBによってきちんと管理している現場も見てきていますが、全社的な標準があるとそのシステム内の共有ではなく全システムに共通のナレッジに育つので相当有効なものになると思います。

最近MSはコミュニティを支援しますというメッセージを声をあげてお話をしていますが、今の複雑なシステムでは現場の方に一番いいアドバイスを出せるのは同じ組合わせを使っているユーザーだったりそれを組上げた人達です。なので運用管理の視点からも会社対会社というよりは技術者間交流によってその辺のナレッジが共有できるようになると今度は会社内の全システムを飛び越えてもっとナレッジが流通することになり、さらにIT技術者の方が「楽になる」でしょう。 早くそうなるといいと思っています。(*^_^*)

それと、質問をいただいたもので共有しておきますが、「リソキのツールはサポート対象か」 というものがありました。ご質問いただいたお客様、ありがとうございました。実は今回のセミナーでは色々なツールの入手先として、4つご案内しました。

- OSに付属のもの
- 製品CDのSupportフォルダ
- リソースキット
- https://www.sysinternals.com

ちなみにsysinternalsの主宰をしているMark Russinovichは少し前にMicrosoft Corporationに入社しています。ユーザーの希望を第一に、このサイトにあるフリーのツールは当面の決定としてはそのまま提供を続けることになっています。

実はこの質問の背景を聞かないとケースバイケースだと思っています。というのはこれらのツールの中で定常的に使うもの、問題解析に使うものとあるからです。今の弊社製品サポートでは効果的な場合に切り分け手法としてここにある問題解析ツールをお願いするケースも多いです。それだけいいツールだということになると思います。なのでそういう意味ではサポートプロセスの中で使っているくらいなのでYesということになります。ただ、定常的に使うものについてはベストエフォートだと考えます。というのはリソースキットにあるのは製品にならなかった補助機能であり、製品と同じくらいテストがなされたものかというとNoだからです。故に弊社のサポートは定常的に運用環境に組み込んでいる場合で他の製品品質の機能がある場合にそちらをお奨めする場合があります。個人的なコメントを書くと、過去はベストエフォートの度合いという意味で比較的あきらめるのが早かったこともあったように記憶しています。つまり、製品の方を使ってくださいというタイミングがすぐに来る。でも今は製品サポートも頑張っており、そういう意味では絶対対応はよくなっていると思っています。これでお答えになっているといいですが。 (^_^)