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皆さんも昨今はWindowsやLinuxでも仮想環境を使って色々お試しいただくことを実際にセットアップなさっているんじゃないかと思います。WinHECという米国のイベントではRedHatの仮想環境も見せていたように思います。高添もVirtualizationの近未来の方向性についてWinHECについて書いていますが、私はITPro道場という私達が実施しているイベントで検討したことなど足元系を書いてみようと思います。実際に道場を開催していて参加者の方から質問も結構でるなあというのが背景です。それと結構これ以外のイベントでもデモをする職業なのでそこから学んだことも役に立つかなという点です。
ITPro道場というイベントは昨年のMicrosoft Conferenceというイベントで連続インストールを行いながら解説をするスタイルを確立したんですが、当時はデスクトップで台数を用意してやってました。でも出張って色々デモするにはこれではどうしようも無いということで考えていった訳です。何人かの測定のもと、I/Oがやはり操作性に大きく影響がある点を明確化し、メモリはとにかく仮想環境をホストするマシンで増強する、イメージが動作するハードディスクはそれぞれ別にする方向で改良していきました。
現在はサーバー製品5つとクライアント2台間の操作を見せるのに物理的なノートPC2台、外付けHDD2台で論理的にはサーバーのVHD(イメージ)2つを外付けHDDに、クライアントのVHD2つをノートの内臓HDDでやってます。ESATAのHDDもPCMCIAのインタフェースつけて検討していますがインタフェースの調子がいい時と悪い時があったりしているのでもう少し検討が要るかなと思いつつ、今はUSB2.0でやってます。
Virtual Serverで組む場合にはサービスで動作しており、各イメージが動作する割合を決める画面が管理ツールにありますが、Virtual PCはアクティブなウィンドウを優先する設定あるいは均等設定の選択になります。デモ用途だとアクティブなウィンドウでいいと思い、それでやってます。Virtual PCを利用しているとリソースの割り当ての配分が不思議に思うケースがあるのですが、この辺の設定が効いてるのだと思います。
道場でご質問をいただいて実際に構築するところをおやりになろうとしている方にはHDDのスピードが速いもの、メモリは余裕を持ったデスクトップと一般的なアドバイスをしています。まだノートPCの内臓HDDは2.5ということになり、デスクトップで増設できるHDDに比べればどうしても差が出てしまうからです。我々が試している限りでは1台で2つくらい動かしているくらいではNICはネックになっていません。除外するためにギガの機器を使っても試しましたが、むしろHDDという結論に至っています。
まあNICがパンクするような状況は相当Busyな操作、あるいはパフォーマンス試験をするようなケースでしょうから仮想環境では想定通りのパフォーマンス試験は不向きであるという点からするとやはりメモリとHDDでしょう。
もう一つ重要な点はMSのVirtual系ツールであればAdditionと呼ばれる拡張プログラムです。ホストのOSとゲストのOS間でのやりとり機能を追加するものですが、これが新しいものほど全体のパフォーマンスがいいんです。ということで我々はできるだけ新しいものを使うようにしています。VistaやLonghornのような新しいOSだけでなく現行の製品でもこの傾向がありますので是非忘れずに。正直Virtual Server 2005 R2についているものとVirtual PCについているものではかなり違います。Virtual PCで遅いなあと思っている方には効くかもしれませんよ。
まだ完全な効果を測定できた訳ではありませんが、我々はもう一つのポイントとしてまあ通常で言えばデフラグにあたるVHDの圧縮というのをやるようにしています。結局ファイルとしてOSが動作する関係でVHDの内部の状態をきれいにするとやはり速くなる可能性があるからです。
今回はこんなところで。