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Tech・Ed セッションの第四部はメディア配信を取り上げました。
新しい IIS のメディア配信の全貌を知りたい場合には 再生側が Silverlight アプリケーションになるのでそこから全部知りたいということであれば、ReMIX の大西と私の共同セッションを見てしまうことをお薦めします。
https://web-cache.stream.ne.jp/www09/remix09/ondemand.html
ここで見れますのでA-3をクリックしてください。
資料が欲しい場合には下記からどうぞ。
https://www.microsoft.com/japan/events/remix/2009/conference_a3.aspx
ということで、Tech・Edではサーバーの配信側のメカニズムだけを私は説明しています。もちろん、大西もセッションを持っていましたが、ビデオ配信部分は Tech・Ed ではそれほど取り上げてなかったと思います。
○Smooth Streaming
まずは新しい IIS の HTTPベースのストリーミングの話をしています。この原理についてはこのブログで結構書いたのでもうそれほど説明が要らないかと思います。IISへのセットアップ的には IIS Media Services 2.0が必要になります。
Media タグの投稿を読んでいただければ詳しく書いています。
https://blogs.technet.com/hirookun/archive/tags/Media/default.aspx
基本的にメディア配信には2つの壁が存在することだけ説明しておきます。
一つ目は サーバーの負荷です。何かしらの方法で負荷分散を行なう必要があるのですが、オンデマンドの場合は元サーバーをファームする方法論がとれます。もうコンテンツもファイルになっているはずなのでそれを複数台に配置すれば済むことになるので従来の Windows Mediaサービスでもそれほど苦労せずにできると思います。しかし、Smooth Streamingでは微小な HTTP 通信の連続でビデオ配信を実現しているので途上でキャッシュされた部分は元サーバーにアクセスしにいかないでも済むためここでもサーバー負荷を下げるメカニズムが実現します。
もう一つはクライアントの状況の変化です。インターネットへの接続状況もそうですが、CPUの負荷状況なんかも影響を受けます。その時その時の最適なビデオ配信ビットレートで届けることができれば飛躍的に映像のスムーズさを確保できることになります。今までのビデオ配信を見ていると基本的に複数のビットレートを用意するか、一つのビットレートでバッファリングを堪えるかという状況をよく見てきました。
スムーズストリーミングはHTTP通信を採用することで前者を細切れの配信にし、再生するSilverlightアプリケーション側から状況に応じたビットレートのリクエストをすることでその時に最適なビットレートのビデオを再生できるようにしています。ただし、実際のファイルはビットレートごとに一つで、Smooth Streaming のモジュールが Silverlight アプリケーションのリクエストに応じて指定部分を切り出してレスポンスを返す役割を果たします。
Smooth Streaming は以下から入手できますし、ページの下の方まで行っていただくと Japanese もありますからね。
https://www.iis.net/extensions/SmoothStreaming
○Live Smooth Streaming
こっちはまさにライブ中継用で、IIS Media Services 3.0をインストールするものです。どういう構成物で成り立っているかの質問が一番多いのでその絵を入れるとこんな感じです。
Smooth Streamingのメカニズムを生かすためには複数のビットレートでエンコードされたビデオソースが必要になってくるわけですが、ライブの場合はそれらを同時にエンコードしなければいけません。そのためにエンコード用のハードウェアを使用するのが現在の構成であり、ReMIX や Tech・Ed の基調講演を実現している構成でもあります。これらのイベントの基調講演の配信では Inlet 社の Spinnaker S7000 という機械を使っており、4つのビットレートを同時エンコードする仕掛けです。
https://www.inlethd.com/?q=products/spinnaker
Download our Smooth Streaming White Paper
いつまで公開しているかわからないですが、下記の URL で Tech・Ed の基調講演は流されています。
https://teched09.ds.ipcasting.jp/
ここで利用している Silverlight のプレイヤーはシミュレーター機構のついたサンプルに手を加えたもので今どのビットレートで見ているかがわかるような試験的なものになっているので動きがよくわかると思います。4つのビットレートはここのケースでは 2.5M、1.5M、1M、512K にしているわけですね。
ちょうどこのストリーミングを再生開始して思うことは Smooth Streaming の特徴でもあるんですが、最初はスムーズにスタートするように低めのビットレートから行きます。なので、見ている体感としては最初画像が悪目なところからだんだんよりクリアな映像に移行していくため、あたかもカメラでオートフォーカスが合っていくようなそんな感触を受けるかもしれません。回線の状況がよければその後ずっと最高ビットレートで張り付くので継続的にきれいな映像を見続けることができます。
実はこの Live Smooth Streaming はまだ Beta です。もうすぐ製品版にあがる予定になっています。
○まとめ
ということでここまでの何回かの投稿で 私のTech・Edセッションでカバーした内容を取り上げました。実際の手順などは書きませんでしたが、頑張ってビデオを用意しますのでそれをお待ちください。どこに上げるかはちょっと考え中です。
いずれにしても TechNet の IIS TechCenter にはリンクが入ると思うので IIS TechCenter をご愛顧いただきますよう、お願い申し上げます。この TechCenter は米国には存在しないもので、完全に和製というか日本スタッフだけで作っているものになります。なので迅速に対応させていただきますので悪いところ、いいところなんでも結構ですからぜひお声を頂戴できればと思っております。ページの右上からフィードバックできるようになっていますのでその UI をご利用ください。
あるいは直接 私にメールをいただいても構いません。日本のスタッフ一同 お役に立てるように頑張ります。
あと用意していた資料スライドは ここのブログ左で写真紹介している3冊の本のご紹介になっていました。
○参考リンク集
参考ブログ(Silverlight 3.0、エンコーディング に関する情報)
https://blogs.msdn.com/aonishi
TechNet IIS TechCenter
https://technet.microsoft.com/iis
本家 IIS 技術情報サイト
https://iis.net
TechNet/MSDN IIS7 フォーラム
https://social.technet.microsoft.com/forums/ja-JP/iis7ja/threads/
https://social.msdn.microsoft.com/forums/ja-JP/iis7ja/threads/
ということで Tech・Ed セッションの振り返りはこれにて終了です。
Tech・Ed のテクニカルセッションのビデオ公開は例年よりは早く進んでいるみたいなので、実際のオンデマンドが見れる日も近いかもしれません。と少し予告しておきます。(^^♪