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こんにちは、日本マイクロソフト System Center Support Team の三輪です。
本日は、System Center Operations Manager にて、エージェントレス監視を行った際の問題についてご案内します。
SCOM では、通常 SCOM エージェントを監視対象にインストールし、監視を行います。
しかしながら、エージェントをインストール出来ない環境であったり、管理パックの要件等によりエージェントレス監視にて監視を行うシナリオもございます。
この際、エージェントレス監視を行うため、プロキシサーバーと呼ばれるエージェントがインストールされている監視元のコンピューターを設定する必要があります。
エージェントレス監視を行うためのプロキシサーバーの選択については、以下の公開情報がございます。
ベストプラクティスといった形で、管理サーバーではなくエージェント管理されたコンピューターからエージェントレス監視を行うことを推奨しております。
- Operations Manager のエージェントレス監視 - エージェントレス監視のプロキシを構成する方法
/ja-jp/system-center/scom/manage-agentless-monitoring
> 管理グループがプロキシとして機能することも可能ですが、これにはシステム リソースが取られます。 エージェントで管理されたコンピューターをプロキシとして使用するのがベスト プラクティスです。
ここに記載のあるシステムリソースに関して、想定以上のリソースがエージェントレス監視に利用される事があります。
結果として、管理サーバーの動作そのものに対して影響が発生する可能性があるため、管理サーバーをプロキシサーバーとして利用いただくことは推奨致しません。
管理サーバーをプロキシサーバーとして利用した場合、具体的に、以下の様な問題が発生する可能性があります。
エージェントレス監視を行っている対象のコンピューターがシャットダウンすると、SCOM 管理サーバーのすべてのリモートワークフローがタイムアウトします。
この結果、ルールのバックログが発生し、リソース不足また最終的に SCOM 管理サーバーのサービス全体が機能しなくなる可能性があります。
エージェントレス監視対象をメンテナンスモードに設定後にシャットダウンする場合、ワークフローがそもそも実行されないため問題はありませんが、予期せぬシャットダウンの発生にて問題が起こる事も想定されます。
エージェントレス監視にて利用されるリソースを見積もったうえで設定している、という場合は問題はありませんが、事実としてエージェントレス監視に利用されるリソースの見積りが難しいのが現状です。
以上より、SCOM の機能を停止させないために、SCOM 管理サーバー以外のコンピューターをプロキシサーバーとして利用頂くことをご推奨致します。