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本記事は、マイクロソフト本社の IE チームのブログ から記事を抜粋し、翻訳したものです。
【元記事】Site Ready WebSockets (2011/9/16 6:34 AM )
サイトおよびサービスの通信や通知がリアルタイムになればなるほど、Web 環境は豊かになり、開発者の創造力も存分に発揮されるようになります。
WebSockets テクノロジは、この 9 か月の間に大きく前進しました。WebSockets 関連のさまざまな標準が十分に整備され、Windows 8 に搭載された IE10 を含むあらゆる実装で開発者やユーザーにご利用いただけるようになりました。
WebSockets テストドライブでは、複数のブラウザーを使った複数のユーザーがリアルタイムに描画する様子をご覧いただけます。
WebSockets とは
WebSockets を使用すると、Web アプリケーションがブラウザーにリアルタイムで通知を送信し、表示を更新できるようになります。ブラウザーに元々搭載されている HTTP 要求-応答モデルは、リアルタイムのシナリオようには設計されていなかったため、開発者はこうした制約を回避するために苦労が強いられました。
WebSockets を使用することで、ブラウザーはサーバーとの間に双方向の通信チャネルを開設し、両者はこのチャネルを通じて、データを即時に相手側に送信できるようになりました。また (理想としては、異なるブラウザー上で同じマークアップを使用して)、ソーシャル ネットワーキング、ゲーム、金融関連のサイトなど、さらにリアルタイムのシナリオに対応できるようになりました。
WebSockets の進化
2010 年 12 月に記事を書いて以来、WebSockets は大きく進歩しました。当時はまだ、基本的なテクノロジに数多くの変更が加えられていた時期であり、開発者たちは効率を向上させたり、単にサイトを正しく機能させようとするだけでもさまざまな問題にぶつかりました。各種企業や標準化団体 (W3C や Internet Engineering Task Force など) との緊密な協力によって、この標準は今ではずっと安定したものになりました。
W3C WebSocket API の仕様が安定し、もはや仕様確定の障害になる大きな問題はなくなりました。仕様には、バイナリメッセージタイプのサポートが新しく追加されましたが、サブプロトコルの検証の改善など、審議中の問題もいくつか残されています。
また、プロトコルも十分安定し、Internet Engineering Steering Group (IESG) による最終レビューと承認の日程に組み込まれています。
テクノロジのサイトへの対応
テクノロジが正しく機能し、それを開発者とユーザーが共に信頼できれば、Web は次の段階へと進むことができます。
WebSockets テクノロジがまだ流動的で、開発途中だった頃は、実験、そしてコミュニティのフィードバックを受け取る場所として、HTML5 Labs が利用されました。
ここでプロトタイプを使用して実装の経験を積むことによって、ワーキング グループへの関与が深まり、またコミュニティからのフィードバックを得ることもできました。ここで得た経験は、開発者とユーザーにより優れた安定性のある設計を提供するために大きく役立ちました。
WebSockets を現在の水準に高めるにあたり、HTML5 Labs がコミュニティとの協力の場として大きな役割を果たしたことをとても嬉しく思っています。
-- Brian Raymor、WebSockets プログラム マネージャー