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本記事は、マイクロソフト本社の IE チームのブログから記事を抜粋し、翻訳したものです。
【元記事】Making Tracking Protection Lists Available From Your Web Site (2011/6/8 7:43 AM)
ユーザーのプライバシー保護を目的として、Web サイトに追跡防止リスト (TPL: Tracking Protection List) を追加することができます。この記事では、Web サイトで追跡防止リストを使用できるようにする方法を説明します。たとえば IE9 でこちらをクリックすると、EasyPrivacy から追跡防止リストが追加されます。
追跡防止リストとは
追跡防止リストは、Firefox の AdBlockPlus アドインの内部で使われているリストと概念は似ています。両者の主な違いとしては、追跡防止リストは IE に組み込まれているということがあります。また W3C が追跡防止リストの形式の標準化プロセス全体にかかわっており、IE で追跡防止リストを 追加すると、DNT ヘッダーが送信されるようになっています (参照リンク)。
技術的観点からすると、追跡防止リストは単なるテキスト ファイルです。どんな Web サーバー上でもホスト可能なほか、ブログの RSS フィードなど、どんな Web ページともリンクできます。追跡防止リストは複数のサイトから提供されています。たとえば、IE ギャラリーサイト (IE の [アドオンの管理] ダイアログでリンク可能)、EasyList Web サイト、さらにこちらのサイトにもあります。
追跡防止リストにリンクするには
ここでは例として、EasyPrivacy の追跡防止リストを使ってみましょう。EasyPrivacy の追跡防止リストは、EasyList Web サーバー (https://easylist-msie.adblockplus.org/easyprivacy.tpl) 上にあります。任意のブラウザーでこのリンク先に移動すると、リストの内容が表示されます。プライバシー保護に強い関心を持つ方にとっては有益な情報ですが、リストを追加したいだけの一般ユーザーは特に確認する必要はありません。
IE9 には msAddTrackingProtectionList (参照リンク) という JavaScript API が含まれており、次のように記述します。
<a href="javascript:window.external.msAddTrackingProtectionList('https://easylist-msie.adblockplus.org/easyprivacy.tpl', 'EasyList Privacy')">EasyPrivacy TPL</a>
このリンクをクリックすると次のようなダイアログが表示され、ユーザーによる確認が求められます。
これは、ユーザーがこのリストを本当に必要としているかを確認するための画面であり、ユーザーの許可なしにサイトがリストをインストールすることを防ぐ働きをします。リストをうっかり追加してしまわないようにするための、いわゆるポップアップ ブロッカーのようなものです。
セキュリティ上の理由から、msAddTrackingProtectionList はページ上のユーザーによる操作に関連する場所からしか呼び出せないようになっています。たとえば、ボタン、リンク、フォームであれば可能です。ページの読み込み時に自動で呼び出すことはできません。JavaScript API を使うことには、サーバーの設定を変更しなくても追跡防止リストを Web サイトから簡単に展開できる、というメリットもあります。たとえば、カスタムの MIME タイプは必要ありません。
強力なプライバシー保護が必要な場合は、適切な追跡防止リストへのリンクを自身の Web サイトに追加することを検討してください。
—Andy Zeigler、プログラム マネージャー、Internet Explorer